2009年09月16日 09:12
「持病なし」24歳女性、新型インフルで死亡
沖縄県は15日、新型インフルエンザに感染した同県南風原(はえばる)町の女性(24)が死亡したと発表した。女性に持病はなかった。基礎疾患のない人が新型インフルエンザに感染し、重症化して死亡した初めてのケースとみられる。
厚生労働省によると、国内の死者は疑い例を含めて14人目で、20歳代は初めて。
同県によると、女性は8月26日に38・8度の熱が出て簡易検査でA型陽性になり、自宅で治療薬リレンザを服用して療養した。その後、ウイルス性肺炎を発症し県立病院に緊急入院。遺伝子検査で新型への感染が確認された。9月9日に、くも膜下出血を起こし、15日午前11時過ぎに死亡した。同県は、新型インフルエンザが悪化し、くも膜下出血などを併発したとみている。
女性は母親と弟の3人暮らし。母親と弟も同時期に発症したが、回復した。女性はカプセル状の薬が苦手だったため民間病院が粉末状の吸入薬リレンザを処方したという。同県医務課は「リレンザは吸入力が弱いと十分効果が得られないリスクがある」と説明している。
厚労省によると、これまでの死者は持病があったケースがほとんど。今月9日、慢性疾患や既往症がなく、新型インフルエンザに感染していた大阪府四條畷市の男性(当時45歳)が死亡したが、府は「死因は虚血性心疾患。新型インフルエンザが直接の死因ではない」としている。
(2009年9月16日 読売新聞)
インフル休校など1週間で倍増、2158施設
厚生労働省は15日、先週(9月6~12日)1週間にインフルエンザが原因で休校や学年・学級閉鎖の措置を取った保育所や幼稚園、小中高校などが前週からほぼ倍増し、少なくとも2158施設に上ったと発表した。
同省では「ほとんどが新型インフルエンザによるもの。学校や地域で急速に広がっている」としている。
都道府県別では、東京都が372と最も多く、大阪府205、埼玉県204、神奈川県146、千葉県134、北海道118などと続いた。施設別では、小学校1050、中学校576、高校362、幼稚園110、保育所23など。
(2009年9月16日07時12分 読売新聞)